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『あいたま』の魅力とは? その2

 2007-12-07
 前回の続きです。

○様々な魅力を持つ登場人物の存在

 とはいえ、あいだけでは話が続かないのも事実。
 読みきり作品なら、彼女の思考・行動の可笑しさだけでも
十分話を作ることができるだろうが、連載となるとそれは難しい。
 あいの個性を発揮させ、なおかつ読む者を惹き付ける
魅力を持ったキャラクターを出す必要がある。
幸いにして『あいたま』には、上の条件を満たすキャラクターが登場する。
彼女たちもまた、『あいたま』の魅力を担う存在なのだ。

それは、あいが特に夢中になる程の魅力を持った
「アイドルの卵」達である、クラスメートの存在だ。
それぞれが何かしら異なる才能や、魅力を持っている。
 基本的には、どのキャラクターも存在感があるし華がある。外見も良い。

 樹里はCMなどでは多くの人を魅了する「天使の微笑み」の持ち主だが、
学校では黒い面を披露するなど、裏表が激しい。
ただ、周りの人たちに対して素直になれないところもあり、
どちらかというと照れくささの裏返しからくる強がりのせいで
黒い面を見せてしまうのかもしれない。

 「生涯子役」を座右の銘にするほど身長が小さいひよこは、
芸能活動が長いことや、みんなより一つ年上ということもあってか、
面倒見のいいお母さんタイプ。あいの暴走に対して突っ込むことが多めではある。

 グラビアアイドルの蓮ちゃんは、撮影の時こそ大胆だが普段は大人しいタイプ。
 カメラを向けられると無意識のうちに撮影モードに入ってしまい、
あいがたまにそれを利用することもある。

 マジシャンのはみちゃんは、普段は手品のタネを体中から
はみ出させ、夜遅くまでの修行のせいでいつも眠たげだが、
舞台では別人のような表情を見せる。恐らく動きも機敏なのだろう。

 世界の歌姫、雪乃は周囲とは無縁に自分のペースで考え、行動するタイプ。
 無表情であることが多く、口数も少ないほうであるが、冷淡なわけではない。
 学校にペットの亀をポーチに入れて持ち込むこともあるお茶目なところもある。

 この他にも、お笑い芸人のアイドル的存在のとまちゃん、
超越者(としか言いようがない)久米さまなどがいるが、彼女達については後述。 

 結構多くのキャラクターが登場するが、あいとからみやすいか、
そうでないかで出番の多寡が生じているのも事実ではある。

 からみやすいのは、あいがベタ惚れしている樹里をはじめ、
ひよこ、蓮ちゃん、はみちゃん、雪乃で、
からみにくいのは、とまちゃん、久米さまとなる。

 クラスメートではないが、秋沢先生(アナウンサー)は、
この両者の中間ぐらいに位置するように思える。
 原稿を読んでいて、かむクセがあるのをあいに指摘されたり、
有名人との合コンが上手くいかなかったりと、どちらかといえば
不幸キャラ的な色付けがなされているようだが。

 こうした具合に分かれてしまうのは、前者はあいが好きだったり、
親しみやすさを感じているからであると思うのに対して、
後者はあいが興味を示さない(とまちゃんへの冷遇振りは、
見ていてとまちゃんに同情したくなるほど)かったり、
あいが遠慮するほどに超越しすぎているから(久米さまは全校生徒のアイドルでもある)だろう。
 
 ただ、とまちゃんも、久米さまも、出番は決して多くは無いものの、
出たら出たできちんと存在感を感じさせるものがある。

とまちゃんなら、完全にお笑い要因としての登場となる。
「お笑い芸人」という設定なのだから自然な流れではあるが。
例えば、あいと二人三脚のペアになったとき、彼女とは反対の方向に
なるよう足を結んだり、1等でゴールできる直前でわざと転んだり、
といったとまちゃん自らが生み出すボケが生み出す笑いもある。

他には、あいから受ける仕打ちが生み出す笑いである。
こちらは先に述べた「他人の不幸がもたらす笑い」となってしまうのだが、
とまちゃんはこうした目にあっても臆せずに接し、笑顔を絶やさないところが救いなのだと思う。

久米さまのばあいは、もう少しバリエーションは増える。
仕事が無くても授業をサボったり、掃除当番をさぼったりと
良い印象をもたれないことをするかと思えば、学年でトップの成績だったり、
ひよこの額にキスをして、ひよこの腰を抜けさせたり、
先生が自然と「久米さま」と呼ぶなど、得体の知れなさを伴う超越した何かを感じさせたかと思えば、
トップを取れずに落ち込む中等部アイドルが瞬時に立ち直るほど
威力のある言葉を言えるなど、「いい人」ぶりも見せてくれる。

とらえどころが無いが超越した存在であることを、読む者に印象付けるキャラではある。
それゆえに、あまり出番を増やしてしまうと、彼女の
ミステリアスな部分が薄れる恐れがあるのも事実。

出番が多くないのも、要所要所の登場で読者に超越的で、
ミステリアスな存在であることを印象付けるためだと思われるが、どうだろう。

2巻では、中等部のアイドルの卵3人組が登場するが、
うち一人は高等部アイドルを敵視しているので、あいとのからみは
そう多くはないと思われる。
あいが何者であるかを知らずに、樹里の足を引っ張る協力を頼み、
具体的に何をされたのかは不明だが、強烈なショックを受けたことも
あるので、尚更その傾向は強いだろう。
ただ、彼女の心境の変化次第ではどうなるかは分からないが。


次に続きます。
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