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『あいたま』の魅力とは?(その1)

 2007-12-07
・はじめに
 『あいたま』(著:師走冬子)について、ちょっとした感想とか思ったことを書こう、と思っていたら
少し長くなったので、何回かに分けます。まずは1回目。
文体が普段と異なりますが、ご了承下さい。

◎『あいたま』の魅力とは?

○笑いを生むハイテンションな主人公

主人公であるあいの暴走度(更に加えるなら変態度)の高さが、
きちんと「笑い」につながっていることがまず挙げられるだろう。
具体的には、アイドルに関する情報、出演番組・雑誌は
全てチェックし、グッズも集め、遂にはアイドル好きが高じて、
アイドルが多数在籍する学校に入るほどであるが、これはほんの序の口。

更に細かく見てゆくと、本来関係者しか知りえない情報
(蓮ちゃんがエステに通う日時、公表されていないスリーサイズ)を
知っていたり、蓮ちゃんの髪の毛の香りをかいで悦に入っていたり(1巻)、という具合である。

こうした事は、本来ならマイナス要素にこそなれ、プラス要素になるとは思いにくい。
仮にもヒロインなのだから。
それにもかかわらず、それらは不快感を伴うものではなく、
「笑い」に結びついているから、マイナスにならずに済んでいるように思う。

 あいのこうした突っ走った要素だけでも、
十分笑いを生み出すが、そこに以下に述べる要素とのギャップの
大きさが加わっていることが、更なる笑いをもたらしているように思う。

 まず、あいは見た目はアイドルとしても通用しそうな外見を持っている。
 勉強もでき、料理も得意。
 これだけプラス要素があれば、普通なら品の良さを崩さない方向で話を作るはずである。
 なぜならヒロインなのだから。

 だが、それでは笑いは生まれにくい。
 だからこそ、ある意味常軌を逸した思考・行動をする
変態的な要素が加えられたのだろう。
 かわいらしい見た目と、変態的な要素とのギャップ。
 この落差の大きさが、あいの唯一無二の個性を作り上げているのだと思う。
 そうして、彼女ならではの「笑い」を生み出す。
 それが『あいたま』の魅力の一つとなっているのだ。

 ところで、一口に「笑い」と言っても、いろいろなタイプがある。
 他人の失敗を見聞きしして生まれる「笑い」もあれば、
 社会的地位や人間関係の上下を利用した「笑い」もある。
 これらのタイプは正直(少なくとも私としては)好ましいものではない。
 
 一方、上記とは異なるタイプの「笑い」もある。
 自身の失敗をネタにしたものだ。
 一般的には「自虐ネタ」というのだろう。
 こうしたタイプなら、(これも少なくとも私としては)
不快に感じることなく笑うことができる。
 あいが生み出す「笑い」は、大体においてこちらのタイプに属する、と私は思っている
(勿論例外もあるが)。

 例えば興奮して鼻血を出したり、よだれを流したり、
先に挙げた蓮ちゃんの髪の香りをかいだり、普通の人なら、
ましてやヒロインならまずやらないことをやっている時点で、
自分を捨てているという、いわゆる自虐ネタで笑いを生んでいる。

 興奮して鼻血を出したり、よだれを流したりする時点で
品は落ちてはいるが、決して不快に思うものでもなく、
この作品の評価を下げるものではないのが、この作品の不思議なところではある。
 もっともこう思うのは、私がファンの贔屓的なフィルターを通してみているからか。

 とにかく、他人をバカにして生む笑いではなく、自らを投げ捨てて生まれる笑い。
 これが『あいたま』の魅力の一つであると私は思う。


 2回目に続きます。
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