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『スーダラ外伝』:植木等

 2007-10-11
 以前記事にしたクレイジーキャッツのCD『ハラホロ盤』と『ホンダラ盤』を聴いているうちに、
もっと植木さんの歌を聴きたくなり、買ったのが『スーダラ外伝』。
 外伝と名付けられているものの、中身は充実しています。
 例によって特に好きな曲の感想を。

「無責任数え唄 ハイカラ版」
作詞:塚田茂 作曲:萩原哲晶 編曲:宮川彬良

 オリジナルは1964年発売のシングル「だまって俺について来い」のB面曲。
 今回も冒頭で「さあ、いっちょぶぁ~~っといっか(いくか)!!」
という植木さんの豪快なセリフに続き、思わず体が動き出す軽快なリズムのイントロ。
 
 曲のノリの良さはオリジナルとほぼ同じですが、植木さんの歌い方はやや軽くなった感じです。
 アレンジも、オリジナルにあった大太鼓や横笛などの祭囃子に欠かせない和楽器が無くなっています。
 そのせいか、全体的にあっさり気味の響きなんですよね。
 
 はじめて聞いたのはこちらの「ハイカラ版」で、その時は十分にノレる曲と思っていましたが、
オリジナル版を聞いた後では少しだけ物足りなさを感じます。
 それでもこれはこれで好きな曲であることに変わりは無いのですが。
 新たに加えられたワウワウエフェクターをかけたギターの音色、フレーズが印象的です。

 ちなみにアレンジを担当された宮川彬良さんは、宮川泰さんの息子さん。
 松平健さんの「マツケンサンバII」を作曲されたり、
NHK教育で放送されている子供向け音楽番組「クインテット」に
「アキラさん」役で出演されています。
 ちなみに番組内では全くしゃべりません。

「ハッスル・ホイ」
作詞:青島幸男 作曲:萩原哲晶 編曲:溝淵新一郎

 わずか1分強の曲ですが、とにかく勢いがあります。
 リズムも力強いですが、歌詞もまた力強い。
 もちろん植木さんの歌声、途中で入る豪快な笑い声もまたしかり。

 「ハッスルハッスルハッスル ホイ」と
 「何だか知らぬが 天下取った気分だよ」
 
 この繰り返しですが、聴いていると力も湧いてきます。
 さすがに「天下取った気分」とまでは行きませんが(笑)。

「よろしく音頭」
作詞:植木満子 作曲・編曲:比呂公一

 『植木等デラックス』のエンディング曲。
 作曲・編曲の比呂公一さんは、植木さんのご長男。
 作詞の植木満子さんは、比呂さんの奥さん。
 つまり一族のコラボレーションによる曲なのです。

 音頭とはいえ、ゆったりしたテンポ。
 歌詞は四季それぞれの光景を上手く切り取ったもので、しみじみとした味わいです。
 植木さんの歌も、軽みがありながら心に染みるものがあります。

「デタトコ勝負」
作詞:伊藤アキラ 作曲・編曲:宮川 泰

 歌詞も曲も実に人を食った感じで、平成版無責任男の歌、という感じがします。
 曲調も軽快に続いていたかと思うと、突然スローテンポになって、
読経のようなメロディになるのが実に秀逸。
 その時には植木さんもお経を唱えているかのようになって、いい雰囲気を作っています。
 元々植木さんの実家はお寺なのでお手の物、というところでしょうか。

 歌詞は歌詞で、人生の真理を解いているようないないような、
つかみどころのない内容です。
 まあ、人生深刻に考えてもしょうがない、という風に私は解釈しています。

 3番の歌詞
「歩だってひっくりかえしゃ 金になる 泥もこねれば 壷になる」
という所が特に好きです。
 弱いもの、役に立たないと思われるものにも
チャンスは巡ってくる、と思えるから……。
 今は上手くいかなくても、いつか何とかなる、
そんな気にさせる歌詞だと思うのです。

「スーダラ外伝」
編曲:宮川 泰

 14曲のおいしい所をつなぎ合わせた11分近くにわたる壮大なメドレー。
 ライブでは「しじみメドレー」というタイトルで披露されていました。
 (参考動画:YouTubeより「しじみメドレー」)
  ttp://jp.youtube.com/watch?v=li0Nnfqb4Wo

(削除されてしまいました……)
 
 個人的には、「スーダラ伝説」よりもこちらの方がお気に入りです。
 
 1曲目「ホラ吹き節」から2曲目「こりゃシャクだった」につながる所がとても好きです。

 全体的に陽気で、軽快でな曲が多いのですが、
「めんどうみたョ」や「万葉集」のように
こぶしをきかせた歌いまわしの曲もあり、
植木さんの歌の引き出しの多さに感心させられます。

 「スーダラ伝説」では取り上げられなかった「シビレ節」も歌われていますが、
問題となった部分の歌詞は変更されています。
(「じいさんも中気で」→「じいさんもあの世で」)
 流れとしては違和感は無いですが、不謹慎さから来る毒気が抜けてしまった感は否めません。
 テンポはオリジナルよりも速めになり、ビートも強調された感じになっていますね。
 曲のアレンジ自体は良くなっているように思います。

 曲の終わり、演奏が終わってもはしゃぎ続けて
お約束のギャグを披露してフィナーレ、という構成も良くできてます。

「ハイ それまでョ」
作詞:青島幸男 作曲:萩原哲晶 編曲:溝淵新一郎

 オリジナルとほぼ同じアレンジですが、ストリングスが加えられています。
 特に元の味を壊すことなく自然に溶け込んでいると思います。

 植木さんの歌い方もオリジナルに準じていますが、最後の部分は普通に歌ってますね。
 原曲では泣きながら歌っている感じでしたから。

 オリジナルの方が全体的にパワーあふれる感じですけど、録音当時で
30年近く経ってもあまり衰えていない植木さんの歌声はやはりすごいと思わずに入られません。

「どこまでも空」
作詞:伊藤アキラ 作曲・編曲:比呂公一

 テレビCM「三州瓦」のイメージソングとして使われていました。
 (サビの部分を聞いて思い出しました)

 ゆったりとしておおらかな曲調は、「植木さん、いい年の取り方をしているなあ」と思わせるものがあります。
 
 これまでの曲での歌い方が力強いものが多かっただけに、
この曲での淡々とした感じは少し違和感を感じます。
 でもこれがこの当時の植木さんにとっては、自然な歌い方だったのかもしれません。

 聴いていると小さなことにくよくよする自分がつまらなく思えるほど、おおらかな曲だな、と思います。

・1991年11月25日発売。
・ファンハウス
・税込定価¥3,000(税抜価格¥2,913)
・曲目解説byHARAX
・ライナーノーツ:三宅裕司
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