コミティア100で出会った本たち(その2)
2012-05-12
気の向くままにつづるこのシリーズ、無事2回目の記事更新となりました(わーい)。
今回は
・『魔法少女’s あんとるめ し!』(衛星べジータGさん)
・『カスタネットプラネット』(妄文社さん)
・『実にどうでもいい小話の記録。 いち』(時計の番人さん)
の3冊です!
◎『魔法少女’s あんとるめ し!』(衛星べジータGさん)
魔法少女オタの杏と露出癖があるるめ、そして二人のお目付け役(?)なマスコットキャラ・マールによる愉快なシリーズも4作目。
今回は前半はマールにスポットが当たっています。見た目はアレですが……(笑)。
シリーズを重ねて、それなりに杏とるめの事を知っているつもりだったマールが、実はほとんど知らなかった上、ふたりに悩んでいる事を悟られて焦るのでした。マール今まで何やってた(笑)。
二人を尾行しても失敗し、マールの知らない間にお泊りしていたり……マールが少し不憫に思えてきた(笑)。
結局マールもお泊りに参加したのですけど、杏とるめの仲の良い世界に入り込むことはできず、結局疎外感を強めるだけのマールでした。かわいそう……w
さて、今回はるめの疑問から人型マールはどんな姿? という話になりますが、これも面白かったです。
るめの想像(ひねくれた感じの美少年)、杏の想像(ショタっぽい姿)もこれはこれでどちらもいいかんじですが、実際に人型になってみたマールの姿がすごすぎて(笑)。どこの化け物だw
後半の4コマは、いつも通りの(?)杏の魔法少女知識披露コーナー(ただし本作では当てはまらないw)と、るめの妄想コーナー。
るめが珍しくスカートを長めにしたり、属性を付けたがる杏に同調して「花属性」がいいと言いますが、いずれの理由も面白くて……(笑)。どちらもるめちゃんらしく斜め上を行っていますからw
◎『カスタネットプラネット』(妄文社さん)
ある日突然滅亡した地球から、シンバル星人によって助け出された100万人の地球人の一人である14才の少女・ニコと、シンバル星人の居候の女の子・カスタネットのやり取りを中心に描かれる、SFホームドラマ4コマ漫画の本作。
笑いあり涙あり心温まるエンディングありで実に楽しかったです。
ニコがシンバル星での暮らしで感じでいた閉塞感などが解消される様子や、一度は険悪になったカスタネットとの仲が良くなる様子が同時進行で語られる構成の上手さが光っていると思いました。
本作のあちこちに出てくる小ネタも楽しめましたね。
個人的には某も○みちをパロったキャラが出てくるのと、そのキャラが「ボクもうオリーブオイル飲んじゃう!」というセリフには笑いました。オリーブオイル飲むんかい!(笑)
ちなみによく見るとビンのラベルに「合成オリーブ」とあり、終盤カスタネットが仲直りのためにニコに渡したオリーブオイルは地球の天然もので貴重品(ゆえにカスタネットには宝物)、という仕組みが生きています。細かい。
他にもシンバル星の最新スマホ「タヌウ」(形自体が笑えますがw)に搭載の人工知能の名前が「尻~ん」とどこかで聞いたものだったり(でもこの機能がカスタネットとニコの仲直りに大いに役立つ)、ダンス機能があったり(必要だろうか?w)と愉快でした。
ニコの父親も愉快で、ニコの着替えを覗き見したり、ニコの携帯を勝手に盗み見たりバックアップしたり(これもラストでホッとする要素になってます。無断なのでニコにボコられますがw)とやりたい放題で、これだけだとただの変態オヤジでしたが、ラストでは研究者としてカッコイイ姿を見せてます。良かったよかったw
ところこの作品で個人的に一番印象に残った場面は、ニコがシンバル星での暮らしで感じる違和感でした。
ここでのニコのモノローグは、昨年3月の大地震以降の被災者の心情と重なるものがある気がして……。
偶然かもしれませんが、そういう意味で本作は東日本大震災後の余波を感じさせる作品でもあると思ったのでした。
◎『実にどうでもいい小話の記録。 いち』(時計の番人さん)
作者が体験した、いわゆる実話ものですが、全体の約3分の1を占めるお母さんのエピソードが面白いです。
フリーダム過ぎて、周りにいる人は大変でしょうね……(笑)。
作者が編集部の担当者との初電話の後ろではしゃぎまくったり、作者のものを内緒で借りたり(中には下着もw)、自分のミスを娘(作者)に押し付けたり……やりたい放題ですな(笑)。
作者ご自身のエピソードもありますが、個人的に一番面白かったのは、包丁の水を切るために包丁を振り回した際に犠牲になった食器の数々の話。
マグカップの変わり果てた姿には笑いました(笑)。
途中、作者の短大生時代に姉と外出していたら、しつこいナンパ男にからまれた話も載っていすが、途中別の話を挟んだあと、ラストで登場した後日談には「こういう偶然もあるものだなー」と思いました。この場合はいい偶然ではないですが……。
お母さんがらみのエピソードが面白かったので他にもあれば読んでみたいです(笑)。
あとこのサークルさんはペーパーも配布していましたが、そこに描かれているのが「ディアン先生の弟子」の新作で嬉しかったですねー。
コミティア100開催日が子供の日と同じでもあったので、鯉のぼりネタです。
ほのぼの、まったりした味わいが好きなので、これからも新作を楽しめたらと思います。
今回は
・『魔法少女’s あんとるめ し!』(衛星べジータGさん)
・『カスタネットプラネット』(妄文社さん)
・『実にどうでもいい小話の記録。 いち』(時計の番人さん)
の3冊です!
◎『魔法少女’s あんとるめ し!』(衛星べジータGさん)
魔法少女オタの杏と露出癖があるるめ、そして二人のお目付け役(?)なマスコットキャラ・マールによる愉快なシリーズも4作目。
今回は前半はマールにスポットが当たっています。見た目はアレですが……(笑)。
シリーズを重ねて、それなりに杏とるめの事を知っているつもりだったマールが、実はほとんど知らなかった上、ふたりに悩んでいる事を悟られて焦るのでした。マール今まで何やってた(笑)。
二人を尾行しても失敗し、マールの知らない間にお泊りしていたり……マールが少し不憫に思えてきた(笑)。
結局マールもお泊りに参加したのですけど、杏とるめの仲の良い世界に入り込むことはできず、結局疎外感を強めるだけのマールでした。かわいそう……w
さて、今回はるめの疑問から人型マールはどんな姿? という話になりますが、これも面白かったです。
るめの想像(ひねくれた感じの美少年)、杏の想像(ショタっぽい姿)もこれはこれでどちらもいいかんじですが、実際に人型になってみたマールの姿がすごすぎて(笑)。どこの化け物だw
後半の4コマは、いつも通りの(?)杏の魔法少女知識披露コーナー(ただし本作では当てはまらないw)と、るめの妄想コーナー。
るめが珍しくスカートを長めにしたり、属性を付けたがる杏に同調して「花属性」がいいと言いますが、いずれの理由も面白くて……(笑)。どちらもるめちゃんらしく斜め上を行っていますからw
◎『カスタネットプラネット』(妄文社さん)
ある日突然滅亡した地球から、シンバル星人によって助け出された100万人の地球人の一人である14才の少女・ニコと、シンバル星人の居候の女の子・カスタネットのやり取りを中心に描かれる、SFホームドラマ4コマ漫画の本作。
笑いあり涙あり心温まるエンディングありで実に楽しかったです。
ニコがシンバル星での暮らしで感じでいた閉塞感などが解消される様子や、一度は険悪になったカスタネットとの仲が良くなる様子が同時進行で語られる構成の上手さが光っていると思いました。
本作のあちこちに出てくる小ネタも楽しめましたね。
個人的には某も○みちをパロったキャラが出てくるのと、そのキャラが「ボクもうオリーブオイル飲んじゃう!」というセリフには笑いました。オリーブオイル飲むんかい!(笑)
ちなみによく見るとビンのラベルに「合成オリーブ」とあり、終盤カスタネットが仲直りのためにニコに渡したオリーブオイルは地球の天然もので貴重品(ゆえにカスタネットには宝物)、という仕組みが生きています。細かい。
他にもシンバル星の最新スマホ「タヌウ」(形自体が笑えますがw)に搭載の人工知能の名前が「尻~ん」とどこかで聞いたものだったり(でもこの機能がカスタネットとニコの仲直りに大いに役立つ)、ダンス機能があったり(必要だろうか?w)と愉快でした。
ニコの父親も愉快で、ニコの着替えを覗き見したり、ニコの携帯を勝手に盗み見たりバックアップしたり(これもラストでホッとする要素になってます。無断なのでニコにボコられますがw)とやりたい放題で、これだけだとただの変態オヤジでしたが、ラストでは研究者としてカッコイイ姿を見せてます。良かったよかったw
ところこの作品で個人的に一番印象に残った場面は、ニコがシンバル星での暮らしで感じる違和感でした。
ここでのニコのモノローグは、昨年3月の大地震以降の被災者の心情と重なるものがある気がして……。
偶然かもしれませんが、そういう意味で本作は東日本大震災後の余波を感じさせる作品でもあると思ったのでした。
◎『実にどうでもいい小話の記録。 いち』(時計の番人さん)
作者が体験した、いわゆる実話ものですが、全体の約3分の1を占めるお母さんのエピソードが面白いです。
フリーダム過ぎて、周りにいる人は大変でしょうね……(笑)。
作者が編集部の担当者との初電話の後ろではしゃぎまくったり、作者のものを内緒で借りたり(中には下着もw)、自分のミスを娘(作者)に押し付けたり……やりたい放題ですな(笑)。
作者ご自身のエピソードもありますが、個人的に一番面白かったのは、包丁の水を切るために包丁を振り回した際に犠牲になった食器の数々の話。
マグカップの変わり果てた姿には笑いました(笑)。
途中、作者の短大生時代に姉と外出していたら、しつこいナンパ男にからまれた話も載っていすが、途中別の話を挟んだあと、ラストで登場した後日談には「こういう偶然もあるものだなー」と思いました。この場合はいい偶然ではないですが……。
お母さんがらみのエピソードが面白かったので他にもあれば読んでみたいです(笑)。
あとこのサークルさんはペーパーも配布していましたが、そこに描かれているのが「ディアン先生の弟子」の新作で嬉しかったですねー。
コミティア100開催日が子供の日と同じでもあったので、鯉のぼりネタです。
ほのぼの、まったりした味わいが好きなので、これからも新作を楽しめたらと思います。
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