スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

『まんがタイムきららミラク』vol.1感想

 2011-03-29
 八戸さんがご自身のブログ(「素晴らしい日々」)やツイッターにて『「まんがタイムきららミラク」クロスレビュー企画「Manga Time Kirara Miracle Cross Review!~Come with Me!!~」開催のお知らせ』と告知されたこともあり、この企画に乗りつつ、いつものスタイルで感想を書いてゆきます。
 (大雑把な感想を書いてから2週間近く経ってしまいましたが……)

 参加条件として、特に記事を書くにあたり必要な条件のみピックアップすると

・5作品程度を任意にレビュー

・「巻頭」「巻末」の作品は必ずレビューする

・雑誌としての総合的な評価を書く



 とありますので、この形に添って書いてゆきます。

 「巻頭」「巻末」の作品は必ずレビューするも、ちょうど触れたいことがあったので好都合でした。

 
○「リリィ」(小波ちま先生)

 巻頭作品。
 ネット上で「悪魔憑きの屋敷」と呼ばれる建物に、好奇心から自ら入り込んだ少女・久美(と成り行き上ついてゆくことになった姉)。
 そこでみつけた一冊の本を開くと「何も無い 真っ白な」空間にいることに気付き、リリィと名乗る悪魔と出会う。
 夢や幻覚の類かと思われたが、久美のうなじには謎の模様があるのだった。

 ……これが今回の大まかなお話。
 いわくありげな館、謎の空間にての悪魔・リリィとの出会い、そしてリリィが久美を「いただこう」と言ったことと、その後久美のうなじについた模様が意味することの謎。
 これだけ取り上げると、ややダーク寄りのファンタジーでシリアスな作品だと思いますが、結構コミカルな場面もあるのです。

 例えば、序盤ではリリィと姉ののんきな言動が(ステンドグラスを見て「べっこうアメみたくない?」と言う久美と「以外に舐めると甘いとか!」と返す姉、鹿の首の剥製をかぶった久美が、バッファローの首の剥製に向かって勝負を挑む)、中盤では悪魔であるリリィが犬を苦手としているのが明らかに分かったり、久美に「今日の下着の色は何色?」などセクハラな質問をする場面が出てきます。

 シリアスさとコミカルさのバランスは良好だと感じますね。
 達者な絵が生む「悪魔憑きの館」の説得力、リリィが久美に「いただこう」と言う場面、そして姉が見つけた久美のうなじの謎の模様。こうした場面では緊張感・不安感を煽っていますし、先に挙げた久美・姉・リリィが見せるコミカルな面のおかげで適度な和みが得られていますから。

 これからは、シリアスベースにコミカルさを適度に散りばめて、緩急をつけながら物語が展開してゆくのでしょう。
 今回の感じをベースに、振り幅が大きく劇的な展開になると、より面白い作品になりそうな気がします。
 

 これは余談ですが、リリィという名前の悪魔というと、以前「まんがタイムきららキャラット」にて連載されていた「ちびでびっ!」(寺本薫先生)にも同じ名前の悪魔っ娘キャラが出ていたのを思い出しました。悪魔っ娘はリリィと言う名前にする決まりがあるのでしょうか?

○「桜Trick」(タチ先生)

 最後のページが衝撃的でした(笑)。
 それまでは正直言いますと「あー、女子高生たちが適度にゆる~く仲良くするコメディチックなお話ね」程度に思っていました。
 ですが終盤(流れで、の感も否めませんが)優と春香がキスするのですから。
 それも一コマほどでさらっとなら特に気にはしませんが、優が思わず声を出してしまう場面で強烈に印象に残る作品となりました。単純ですか? 私。

 ある意味出オチっぽいスタートとなりましたが、これからどうなるのかなー、とは思っています。
 次回以降は「適度にゆる~く」なコメディタッチの作品で落ち着きそうな予感もしますが、予断を許しません。

○「夜森の国のソラニ」(はりかも先生)

 こちらもどことなくダークな雰囲気を漂わせるファンタジー、だと思います。
 ただし「リリィ」がシャープさ・冷たさを感じる作品だとすると、こちらは丸み・温かみを感じる作品ですが。
 ですがこれからは切なさも加味されるのかもしれませんね。

 夜森(よるもり)と呼ばれる「起きたくない人間が迷い込む夜の国」で暮らすことになった少女。
 自分の名前を思い出せない彼女は、夜森の住人たちの知人と似ていることから「ソラニ」と名づけられます。

 夜森の詳細、そこで暮らす人たち、ソラニと名づけられた少女が夜森にやってきた理由と色々と謎を含みながらの幕開け。
 それに加えて、ファンタジー色の強い作品世界ということもあり、個人的には好きな作品です。
 「(夜森に来た)理由は人によりけりだが ふと起きるのもいれば死ぬまで起きない奴もいる」という台詞、「長年連れ添ったばーさんに先立たれた」老人が起きる場面などから、夜森とは自ら命を絶った人たちがやって来る場所、なのかもしれません。

 そうなると人の死が作品で少なくないウェートを占めるでしょうから、どうしても重い方向になりそうですね。
 ただ、この作品も重いだけではなく、適度にコミカルな場面も出てくるので(ソラニが作ったどうみても不味そうな料理が出たり、それを夜森の住人が食べる場面や、記憶を取り戻そうとするソラニに、眠り姫を起こす方法(=キス)で思い出させようとするキャラの存在など)、あまり深刻にならずに読めそうです。

 どことなく「棺担ぎのクロ。懐中旅話」(きゆづきさとこ先生)とか「境界線上のリンボ」(鳥取砂丘先生)あたりの「あたたかくいい話と、重くシリアスさが入り混じった作品」(ただし両作品でその程度・バランスは異なりますが)と結び付けてしまいますね。

○「メラン・コリー」(西瓜 割先生)

 夏の海、スイカ割り用に買ったはずのスイカが、なぜか頭にスイカを乗っけた女の子になっていて……というシュールコメディ。
 幸い割られることもなく、一緒に帰ろうと言われて一人ぼっちにならずにすむのですが「これからどうなるのでしょう」などと野暮なことはいいますまい(笑)。

・6本目
 砂に埋まったスイカ少女、引き上げられますが水着の下が脱げてえらい事に(笑)。
・11本目
 自分でもなぜそうなったかが分からないのですね(笑)。
 自分の存在を正当化するためとはいえ、ややアウト気味なことを言うのが……w
・21本目
 泳げないスイカ少女、他に夏っぽいことをしようと提案したら、砂浜に埋められてしまいました。
 それってつまりスイカ割り(笑)。

○「前から2両目」(name先生)

 女子高生・三葉は女の子が大好き。
 様々な観点から「好き」を見出し鼻血まで出す彼女ですが、女の子アイドルが大好きな少女・あいちゃんが出てくる「あいたま」(師走冬子先生)を彷彿とさせます(笑)。

 電車内で座席に座る女の子のスカートの中を見ようと必死になったり、必死にトイレを探している女の子にときめいたりと、これだけならただの変態ですけど、友人の百合の姉が営む(?)レストランで手伝いをする際に見せたスタイルの良さでその辺はだいぶリカバリーできたような気がします。
 三葉自身はそれに気付いていないのが勿体無いような……。

○「月曜日の空飛ぶオレンジ。」(あfろ先生)

 何か不思議な雰囲気の作品ですね。
 タイトル含めて感覚的といいますか。
 主人公の学校には「ツカぽんと呼ばれる」理科の教師の容姿も謎過ぎますし……(笑)。
 スイカの自動販売機、バッティングセンターでホームラン賞がスイカ(ただし崩れるw)、その割れたスイカを学校内で栽培しようとするツカぽん……こうしたシュールな要素がありながら、全くついてゆけないわけでもなく。
 どことなく竹本泉先生の作品に近いものを感じました。

○「ルンルルコミュニケーション」(さがら梨々先生)

 中学生になるにあたり、アパートで一人暮らしをすることになった女の子・ルンルルと、そのアパートに住む人たちによるコメディ。
 中学生でアパートで一人暮らしってすごくない? というのは野暮ですかそうですか。

 どこか言葉にとげがあるものの抜けてるところもある引きこもりのゼオ、メイド姿でおっとり明るい管理人のみりんさん、「何をしてる人かかなり不明」な通称「姫」と呼ばれる女性。
 この3人とともに暮らすことになったルンルルですが、ゼオの嫌味にも負けずにやり返しているあたり、強い子ですね(笑)。

・2本目
 ルンルルが冷蔵庫の扉を開けようとすると同時に扉の取っ手をつかむゼオ。
 「冷蔵庫に用があるんです」と言うルンルルへの返しが酷いです。
 「冷蔵庫はおまえに用はないだろうがな」って(笑)。
・10本目
 今号の作品中で一番面白かった箇所。
 アルミ箔に穴を開けて、笑っているように見えるトーストを作ったみりんさん。
 ゼオのはというと、どこか困り顔のように見えるのでした。
 それだけのはずなのに、なぜか私のツボに入ったのです(笑)。
・11本目
 それを手にしてのルンルルの言葉もなかなかです。
 ゼオに向けて「『お前には何も期待してない』的な顔!」と言うなんてw
・13本目
 しかもトースターをゼオに向けてますし(笑)。

○「びぎなーず9」(白滝キノコ先生)

 こちらは巻末掲載作品。

 本当は特に目的・目標はなかったものの、野球部を作ろうとする少女・たまちゃん。
 野球部を作るにあたり、顧問になってもらうよう頼んだ保険医(作中より)の篠崎先生から部活動をする目的を尋ねられて女子プロ野球選手を目指すため、と答えたことで篠崎先生と勝負をすることに。
 ピッチャー・たまちゃん、バッター・篠崎先生での勝負、2球ストライクで追い込むものの打たれて負けるたまちゃん。
 でも先生の計らいで1球でも抑えたら勝ちとルールを変更。
 夜が更けるまで勝負を挑むも抑えられなかったたまちゃんに対して、先生はその粘り強さを買って野球部創設が認められることになるのでした。

 とまあ、このようなお話ですが、「小学○年生」や「コロコロコミック」など子供向け野球漫画のノリを感じました。悪い意味ではなく。
 主人公ががむしゃらで一途なところとか、どんな球を投げても打たれるため、本を読んで新球種を覚えようとする場面(17本目の3、4コマ目)とかに、そうしたものを強く感じました。
 
 そうした点で少しこれまでの掲載作品とは毛色は異なりますが、浮いているとも感じませんでした。ちょっと絵柄に癖が強いかな、とは感じますが問題ないからいいでしょう。


総合的な感想

 こちらは以前書いた記事を参照してもらえればと思います。
 お時間のある方はよろしゅう。

 『まんがタイムきららミラク』vol.1感想(全体編)

関連記事
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://rapton.blog103.fc2.com/tb.php/445-54efc4bb
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。