2009'06.30.19:09

先日はくろがね堂さんの東方本再録集の2冊目『今夜は朝までマリス砲』の感想を書きましたが、今回は再録集の1冊目『もっと!! 名前で呼んでください。』の感想です。
なぜこちらの感想記事が後なのかというと、単に私が買った順番が「再録集2→再録集1」の順番だったからですが……。
こちらは収録作品が4作品、ページ数も再録集2と比べると若干少ないですが、個々の作品を読んでの面白さ、感動の度合いは全く変わりません。
やはりテンションの高いギャグに笑い、心の奥底にある大切な感情を揺り動かすお話に涙しますから。
ではいつものように、作品の感想をば。
・「犬とお嬢様」
途中まではひたすらギャグに徹して、それも十分面白いのですが、それ以降は読む者の心をしみじみとさせる叙情味あるものとなっています。ですが不思議と違和感はありません。
前半はギャグの嵐。
咲夜がレミリアをどうしようもないほどに敬愛しているのが実に愉快です。
特に咲夜が、霊夢の目の前でれみりゃ(新月の夜、魔力が弱まり幼児化したレミリア。作者独自の設定)を取られたショックで、謎の七五調の言葉を言う所で一番笑いました。
咲夜の目がイってますし(笑)。どうみてもただの危ない人ですw
一転して後半はしみじみとするお話。
時の流れの影響を受けるものと受けないものや、永遠と儚さという対比する関係、(レミリアと咲夜の)絆の強さを感じて、そう感じたのかもしれません。
咲夜が一方的にレミリアを敬愛しているだけではなく、レミリアも咲夜に全幅の信頼を寄せていることに、読んでいてじんわりとくるものがありました。
レミリアから咲夜に直接伝えられているあたりも含めて。
このまま心地良い余韻を残したまま終わり……と思いきや、エピローグでは再びギャグが炸裂するものとなっているのにやられました(笑)。
感情をむき出しにする咲夜と、全く動じないレミリアの対比も愉快です。
咲夜さん激しすぎる(笑)。
エピローグの元となっているのが、岡田あーみん先生の『ルナティック雑技団』なのですが、かつて岡田先生の『お父さんは心配症』、『こいつら100%伝説』(こちらは読んでいたのは途中まで)が好きだった私としては、それだけでポイントが高かったです(笑)。
・「名前で呼んでください。」
嫉妬に狂った咲夜や、凶暴なまでの力を見せ付けてまでの弾幕遊びに付き合わせるフランドールに散々な目に遭わされる中国さんが愉快……もとい、不憫な作品です。まあ、笑ってしまうのですが。
でも、一番愉快なのは、ここでもテンション高く激しい咲夜さんだと思いました。
刃物を投げまくるわ、帽子に貼り付けられている星にある文字を、龍から(中国の)中に書き換えるなど、やりたい放題です(笑)。
・「夜をぶっとばせ!!」
4つのグループごとの短編集といった趣の作品。
基本はギャグですが、時折しんみりするお話も織り込まれていて油断できません。
藍のお話が好きです。一番笑ったと言う点で。
咲夜といいアリスといい、強すぎるほどの好きという気持ちを持つキャラが実にいい存在感を出していると思います。
本編が終わった後、格好いいキャッチコピーと共に登場するキャラクターのところを読んでいると、ゲームのオープニングを思い浮かべます。
そうした意図が成美先生にあったのかもしれませんが。いずれにせよ、素直に格好いい演出だと感じました。
・「八雲・式神夜話」
正直に書きます。読んでいて涙が出ました。
命あるものの死(それに類するものも含めて)が描かれているだけではなく、恐らく多くの人が、無意識のうちに求めながらも、まず手に入らない(出会えない)ある種の救いが描かれているから。
そうした場面に、私は涙したのです。
橙が蘭の手の中で力無く頭を垂れる様子はもちろんのこと、その直後、藍があまりにも長く生きてきた事により心が虚しさにとらわれてしまうも、それを察した紫に救いの言葉をかけてもらう場面にも涙を禁じえませんでした。
これらの場面を読むことで、普段の生活では目を向けることがなかったり、忘れてしまいがちな「大切な何か(それは純粋さだったり、他の特別な感情だと思います)」 に気づかされたと感じます。
実際には、他にもいろいろと感じている事はあるのですが、上手く言葉にできずにいます。
一時は命を落としかけた橙も、紫のおかげで無事息を吹き返したのを見てホッとしたものです。
思うに、この作品に出てくるキャラクターたちにはみんな優しさ、思いやりがあってあたたかい。
そうしたところも、私がこの作品が好きな理由なのです。
この3人のあたたかくて穏やかな日々が続く事を願わずにはいられない。
そう思うほどに、感動的であり大好きな作品です。
☆参考ページ
◎再録集第一弾『もっと!! 名前で呼んでください。』通販ページ(メロンブックス)
途中まではひたすらギャグに徹して、それも十分面白いのですが、それ以降は読む者の心をしみじみとさせる叙情味あるものとなっています。ですが不思議と違和感はありません。
前半はギャグの嵐。
咲夜がレミリアをどうしようもないほどに敬愛しているのが実に愉快です。
特に咲夜が、霊夢の目の前でれみりゃ(新月の夜、魔力が弱まり幼児化したレミリア。作者独自の設定)を取られたショックで、謎の七五調の言葉を言う所で一番笑いました。
咲夜の目がイってますし(笑)。どうみてもただの危ない人ですw
一転して後半はしみじみとするお話。
時の流れの影響を受けるものと受けないものや、永遠と儚さという対比する関係、(レミリアと咲夜の)絆の強さを感じて、そう感じたのかもしれません。
咲夜が一方的にレミリアを敬愛しているだけではなく、レミリアも咲夜に全幅の信頼を寄せていることに、読んでいてじんわりとくるものがありました。
レミリアから咲夜に直接伝えられているあたりも含めて。
このまま心地良い余韻を残したまま終わり……と思いきや、エピローグでは再びギャグが炸裂するものとなっているのにやられました(笑)。
感情をむき出しにする咲夜と、全く動じないレミリアの対比も愉快です。
咲夜さん激しすぎる(笑)。
エピローグの元となっているのが、岡田あーみん先生の『ルナティック雑技団』なのですが、かつて岡田先生の『お父さんは心配症』、『こいつら100%伝説』(こちらは読んでいたのは途中まで)が好きだった私としては、それだけでポイントが高かったです(笑)。
・「名前で呼んでください。」
嫉妬に狂った咲夜や、凶暴なまでの力を見せ付けてまでの弾幕遊びに付き合わせるフランドールに散々な目に遭わされる中国さんが愉快……もとい、不憫な作品です。まあ、笑ってしまうのですが。
でも、一番愉快なのは、ここでもテンション高く激しい咲夜さんだと思いました。
刃物を投げまくるわ、帽子に貼り付けられている星にある文字を、龍から(中国の)中に書き換えるなど、やりたい放題です(笑)。
・「夜をぶっとばせ!!」
4つのグループごとの短編集といった趣の作品。
基本はギャグですが、時折しんみりするお話も織り込まれていて油断できません。
藍のお話が好きです。一番笑ったと言う点で。
咲夜といいアリスといい、強すぎるほどの好きという気持ちを持つキャラが実にいい存在感を出していると思います。
本編が終わった後、格好いいキャッチコピーと共に登場するキャラクターのところを読んでいると、ゲームのオープニングを思い浮かべます。
そうした意図が成美先生にあったのかもしれませんが。いずれにせよ、素直に格好いい演出だと感じました。
・「八雲・式神夜話」
正直に書きます。読んでいて涙が出ました。
命あるものの死(それに類するものも含めて)が描かれているだけではなく、恐らく多くの人が、無意識のうちに求めながらも、まず手に入らない(出会えない)ある種の救いが描かれているから。
そうした場面に、私は涙したのです。
橙が蘭の手の中で力無く頭を垂れる様子はもちろんのこと、その直後、藍があまりにも長く生きてきた事により心が虚しさにとらわれてしまうも、それを察した紫に救いの言葉をかけてもらう場面にも涙を禁じえませんでした。
これらの場面を読むことで、普段の生活では目を向けることがなかったり、忘れてしまいがちな「大切な何か(それは純粋さだったり、他の特別な感情だと思います)」 に気づかされたと感じます。
実際には、他にもいろいろと感じている事はあるのですが、上手く言葉にできずにいます。
一時は命を落としかけた橙も、紫のおかげで無事息を吹き返したのを見てホッとしたものです。
思うに、この作品に出てくるキャラクターたちにはみんな優しさ、思いやりがあってあたたかい。
そうしたところも、私がこの作品が好きな理由なのです。
この3人のあたたかくて穏やかな日々が続く事を願わずにはいられない。
そう思うほどに、感動的であり大好きな作品です。
☆参考ページ
◎再録集第一弾『もっと!! 名前で呼んでください。』通販ページ(メロンブックス)

コメントの投稿