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『Recht~レヒト~』3巻(寺本薫:著、芳文社:刊)

 2009-03-13
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 先日発売された『Rehct~レヒト~』3巻。
 発売日を楽しみにする一方、これで本当に終わってしまう寂しさを思うと、何ともいえない気持ちになりました。

 読み返せば読み返すほどいろんな考えが沸き起こって、まとまらなくなってしまうのですが……。
 まずはカイが無事レヒトに戻ったこと、アリスと共に歩むと決めた事を告げる場面、そして最後の最後でふたりが手をつなぐ場面を見てホッとするのを感じた事を記しておきましょうか。
 嬉しそうなアリスと照れているカイと対照的ではありますけど、これまでの流れからするとこうなるでしょうね。
 最後はアリスをはじめとして、いろんな人たちが悩めるカイを救い出そうと力を貸しています。
 カイとアリスの絆の強さがメインテーマだと思われる本作ですが、他のキャラクターたちにも見せ場を与える作者の配慮に気付かされたのでした。

 普段はカイを毛嫌いしている涼香は、カイを見かけたことをアリスに教えています。自分の手柄になる情報であるにも関わらず。
 カイの兄・セツは、捜査情報をカイの上司・リーにこっそりと流しています。セツがカイを信頼しているからであり、「たった一人の家族だから」と思っているからこそ。
 定年までのんびりやり過ごすはずだったリーも、階級を偽ってまでカイの救出に協力しています。もちろんバレたら降格では済まないリスクを覚悟してまでも。
 シオンとルルーは、アリスのために全力でサポート。気風がいいですね。
 カイに会いに行くアリスにかけた言葉が、アリスの迷いを振り切らせていますし。

 こうしたカイを心配する人たちの思いが、カイを救い出すパワーにつながったのだと思います。
 もちろん普段のアリスの懸命さもあるのでしょうが、カイもアリスから自分を救おうとする人たちの想いを感じ取っていたからこそ、リオの誘いを断り、レヒトに戻る事を決めたのでしょう。
 その意味では、カイを救ったのはアリスのひたむきさだけでなく、周りの人たちの存在も忘れてはいけませんね。


 カイとアリスのことだけでなく、他に個人的に好きなところがあります。
 それは、シオンとルルーがメインの回(第16話)。
 
 かつて自分のせいでルルーに大怪我を負わせたことを負い目に感じているシオンと、それを心苦しく思うルルーの心のすれ違いが解消される場面を見た時は、本当にしみじみとしてしまいました。
 それまでは、このふたりは普通に仲が良いとしか思っていなかったのですが、裏にはこうした読むものを切なくさせる秘めた思いが込められていたなんて……。
 そういえば確かにルルーが建物の外に出る事はなかったですからね。気付かなかったなあ。


 3巻の描き下ろしは本編の合間に登場する4コマとイラストですが、こちらは深刻な本編とは対照的に肩の力の抜けたほのぼのしたものです。
 料理やお菓子がよく出てきて、食べたくなるから困ります(笑)。
 具体的なことは買ってご覧下さい、としか書けませんが、各キャラクターらしさが存分ににじみ出た内容でこちらも充分に楽しめます。
 でもリーとセツがそんな関係(どんなだ)だったのは意外でしたが。やましくはないですよ、念のため。

 3巻にて「Recht」は幕を閉じたのですが、読み返すとさまざまな展開が期待できただけに残念ではあります。
 レヒトの暗部を知ったカイとアリスが、どのようなスタンスで仕事に臨み、レヒトと向き合うのか、テロとなったリオともどう向き合うのか、といった将来的なお話もありますし、カイの父やリーの過去、涼香やチェリルとカイの関係はどうなるのかとか……。
 いつの日か続きが読めれば、とは思うのですけど難しいでしょうね……。

 私がレヒトを読み出したのは1巻発売直前と出遅れもいいところでしたけど、そんな自分でも夢中になるほどの魅力ある作品でした。
 そうした作品を生み出した寺本先生に感謝しつつ。お疲れ様でした。

『Recht~レヒト~』第3巻 寺本薫:著、芳文社:刊(芳文社まんがタイムKRコミックス)

○作品紹介ページ。試し読みもできます。(まんがタイムきららWeb)
http://www.dokidokivisual.com/comics/book/index.php?cid=283
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