スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

『まんがタイムきららフォワード』09・2月号感想

 2009-01-12
(08・1・7に追記)
 先月号で「Recht~レヒト~」は終わってしまいましたが、他にも楽しみにしている作品があるうちは読み続けますよ! ちょっと長くなるので分けます。というか、1作品で語りすぎの気も……。
 
『S線上のテナ』(岬下部せすな先生)

 ここ最近の号では、テナたちが目指すべき場所と目的が分かり、息をもつかせぬ展開でしたし、恭介の意外な生い立ちも判明する怒涛の展開でした。
 それはそれで楽しめたのですけど、お話の到達地点がある程度分かった事で、連載開始時からしばらくの間感じられた「何が起こるか分からない楽しみ」が減った事による物足りなさはありました。贅沢な話ですけど。
 
 ですが、今回のお話には素直に泣きそうになりました。いや、泣いた。
 キタラとコルダが一緒にいられた時間が短い間だった事、女手ひとつで恭介を育てたコルダが時折寂しげな表情を見せる事。
 いつも陽気で飄々としていた恭介も、実は人を頼れないという点で素直ではなかった事(テナは照れ隠しに怒るけど、恭介は笑顔で何でもないふりを装っていた違いはありますが)。
 そしてそんな恭介の力になれないと落ち込むアルンとテナの姿。
 これらがつづけざまに現れるのですから、泣かないわけがない。私だけかもしれませんが。

 キタラたちを討伐するために現れたレガートの真相(キタラの母で、テナの師匠である胡弓と同じく、成長の速度が極端に遅い)も気になるところですが、それよりも倒すべき相手をじわじわといたぶるその冷酷さ、そんなレガートと戦うキタラの懸命さ、その合間に織り込まれる、赤ん坊の恭介を抱えて逃げるコルダの必死さと、彼女を助けるコトコの前向きな健気さが描かれた一連の場面は、一気に読ませる力を持っています。
 分かってはいても、キタラが力尽きた場面は辛いので見たくは無かったのですが……。

 事の真相を知った恭介が、アルンに慰めの言葉をかけられてもいつものように笑顔で何でもないふりをするのですが、その笑顔を見て呆然とするアルンの表情の理由が、コトコがテナに恭介の本当の姿(他人の手助けにも笑顔で避けること)を話す場面で語られている流れの上手さにも感心しました。

 そして恭介の力になれず、激しく落ち込んで泣き出したアルンをなぐさめる兄のフォルテオですが、はじめて穏やかな優しさが描かれたのではないでしょうか。
 今まではイロモノ的な感じで、アルンへの愛情が描かれていましたからね。
 本作の大きな流れとしては小さな場面ですけど、印象に残る場面です。

 その後の、恭介とテナの会話シーンでの感動を誘う話の流れも、上手だなあと思いながら読んでいました。
 恭介が無き母との思い出などを語る場面は、淡々としていながらもじんわりと心にわきあがるものがありますし、恭介が弱気になる部分では、恭介の表情が見えないように、後ろ姿を中心にが描かれているあたりも、見せ方が上手いと思いました。
 
 恭介の母・コルダの料理で印象的なものとしてシチューを上げる恭介ですが、これが後で粋な演出として登場する気がしますが、いかがでしょう。

『トランジスタティーセット~電気街路図~』(里好先生)

 夏なのに長袖セーラー服を着た、長い黒髪の少女が意味ありげな今回のお話。
 冒頭でさいりが語る怪談の内容とも重なる所がありますし……。
 そして商店街のご老人、近藤さんの淡い恋物語とも関連があったり。
 ちょっとしみじみするお話でもありました。

 最後にその少女(雪子さん)が現れたかと思うと、何事も無かったかのように姿を消してしまうという終わり方で、随分あっさりした感じだなと思っていたのですが、タイトルをしっかり見ると「前編」とありました。なるほど。
 
 少女が万世橋駅にこだわる理由も、現代にも姿を現す理由もこの時点ではわからないのですけど、次回が楽しみではあります。

 ぶっちゃけてしまえば、雪子さんにグッと来たのですけどね(オイ)。

 すずりたちが感じる、自分たちの住む街の変化を思う場面にはしみじみとするものがありました。
 変化という流れを止めることはできないものでしょうか。

(以下は本作の感想とは無関係ですが)
 たまに秋葉原に行くと、見かけることはあっても近くで見たことの無かった元万世橋駅(元鉄道博物館)の建物が気になるお話でもありました。
 つい先日秋葉原に行く機会があり、見に行ったもののとても寒い夜でしたので、さらっとしか見られなかったのが残念。近いうちにもう一度、日の明るいうちに観たいものです。

【ゲスト】『Luna』(東条さかな先生)

 人間であることを嫌う少年・クムと、自分に自信の無い月の光・ルーナが次第に精神的な成長を遂げるお話。

 月の光が少女という形に具現化するというあたり、ファンタジー色の強い作品ですが、楽しめましたので問題ありません。
 お互いが抱える、自分では嫌だと思う部分も、他人から見れば良いと言ってもらえれば、それが励みになるんですよね。現実では中々無いですが……。

 読みきり向けの内容という感じではありますが、ルーナの可愛らしさも含めて良品だな、と思える作品です。

【ゲスト】『私のぶっとんじゃってるお姉サマ』(白波すい先生)

 生まれてすぐ亡くなった姉が3日間限定で人間となり、妹・ゆゆこと過ごすコメディ風味のお話。

 ゆゆこの両親が登山中に遭難し・3日経っても安否が不明というシリアスな状況ではありながらも、姉の過剰なまでの世話焼きぶりによって、コメディ色の強い内容のままお話が進みます。
 「過剰なまでの世話焼き」とはいえ、両親を心配するゆゆこを優しく励ましたり、限られた時間しかいられないためにはしゃいでいた、という姉の胸の内が語られる場面には、思わず涙が出そうになったり。

 笑わせる部分と感動させる部分のメリハリのつけ方が上手だな、と感じた作品でした。
関連記事
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://rapton.blog103.fc2.com/tb.php/274-b504f9a7
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。