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『兄妹はじめました!』(愁☆一樹:著 芳文社:刊)感想

 2008-07-07

 6月28日に第3巻が発売されたこの作品。
 この作品のメインは、茜と葵のやり取りが生む笑いだと思います。
 もう少し具体的に言えば、茜の葵に対する思いの報われなさと言いますか(この辺りは後で述べます)。
 
 でも個人的には、ふたりのやり取り以上に魅力的なキャラがいるので、そちらから語らせてください。
 そのキャラは、萌葱という女の子。
 そこを起点に、私がこの作品の好きなところを述べてゆきます。好き放題に(笑)。
 基本的には3巻寄りの感想ですが、1巻からトータルの感想も兼ねてます。
○萌葱の天真爛漫さが楽しい

 萌葱はとにかくフリーダムなキャラクター。無邪気で天真爛漫で、底抜けの明るさは太陽のような人、とでも言えば良いでしょうか。
 とにかく元気で明るい存在です。

 時には相手の気分を害することを平気で言うこともありますが、本人に全く悪気がないこともあり、(少なくとも私は)読んでいて不愉快になることはありません。むしろ笑ってしまいます。
 そういう意味では毒舌キャラではないので念のため。

 主な被害者は、彼女が所属する料理部の先輩・真紅さんなのですけどね。
 一つか二つしか歳が違わないはずなのに、相当歳が離れているかのように思われる事が多いです。
 胸が小さいのを気にする真紅さんに、小さい胸のほうが好きな人もいるから安心ですね! などと言ったり(笑)。
 
 これだけ自由かつ元気に動き回るキャラですから、彼女を主人公にした別作品を作ってもいいのでは、と思っていたらありました。
 単行本2巻に収録されていますが、一度だけ萌葱を主人公にした回が。
 そこはまさに萌葱ワールドが炸裂する愉快な回。
 不躾でもあり(でも先述のように不快感はなし)、発想が飛んでいたり、愉快な勘違いをしていたり……。
 特に新たな「へのへのもへじ」を考え出し、流行らせようとするお話が好きです。
 気持ちはわかりますけどね(笑)。
 本当に楽しすぎるキャラです。
 
 そんな彼女は主人公の茜が好きで、その気持ちをストレートに伝えているところもすがすがしいです。
 時には変なところで純情になりますけどw

 好きな気持ちが過ぎるあまり、ちょっと変わった考えなこともあります。
 好きな人から買ってもらったおにぎりとはいえ、一生大事にするのは無理だと思いますよw(3巻収録内容より)

 そんな彼女を密かに好きなのが、彼女のお隣の弧金くん。
 でも萌葱の代わりにバレンタインのチョコを作ることになったり、萌葱の兄に謝る羽目になったりと、報われません。
 弧金の思いは萌葱に届くことはないのかと思いきや、単行本2巻の描き下ろしカラーページでは、そうでもない様子が描かれています。
 このエピソードが後に重要な意味を持つのでしょうか。

○(本来はこちらがメイン)義理の兄妹・茜と葵のやりとりにやきもき

 さて、冒頭では本作のメインは血のつながらない兄妹、茜と葵のやりとりが生む笑いと書きました。
 茜は葵を妹としてよりは、幼なじみの恋人と見ているのが明らかです。
 でもいきなり告白できないもどかしさが、本作で繰り返し描かれます。

 葵も茜の気持ちを知っているはずなのに、大体においてはつれないそぶりです。
 葵もたまにですけど、茜が喜ぶことを言ったりするので、それが茜に希望を抱かせてるみたいです。そんな小悪魔的なところもあるんですよねー。何て恐ろしい子!(笑)

 そうした毒も、この作品にとってはスパイスになっているのでしょう。
 そうは言っても惚れた者の弱み。茜は葵に冷たくされてもさりげないアプローチを続けるのでしょうね(笑)。

 ちょっと脱線しますが、葵の髪飾り(何かの生き物の顔。ネコ?)が気になります。
 彼女の表情に合わせて、髪飾りの表情も変わりますから。芸が細かいですw

○双子の兄妹・真黒と真白もお気に入り

 2巻の終わりごろから登場した双子の兄妹・真黒と真白。
 二人の存在は、この作品のお話の幅を広げるのに貢献していると思います。
 簡単に言えば上手く作品に馴染んでいるのです。

 真黒は少し気弱なところがあるものの、物腰穏やかで気配り上手。
 真白はきついところがあり、嫌いなものにはとことん厳しく、冷たく接するタイプ。
 こうして見ると真白は嫌われそうな要素ばかりですけど、実際はそうでもないと思います。
 素直になれない部分が見えると言いますか……。
 強がっている部分があるような気がするのです。

 茜に対しては冷淡な態度で接してばかりの真白ですが、全く嫌いなわけでもないと思えるエピソードもあったりします。
 一番早いところでは2巻の終りで、学校内で迷っていた所を助けてくれた御礼をしたり、3巻ではクジ無しとはいえ茜に年賀状を送ったり(葵にはクジつきのを送付)、風に飛ばされた真白の帽子を取ろうとして、木から落ちそうになった茜に涙ぐんだり……。

 3つ目において真白が泣いた真相は不明ですが、心配していたからと見るのが妥当な気がします。
 その直前に木に登ろうとする茜に、「枝が折れるから」と素っ気無く言い放ちはしますけど、それは落ちて怪我をしたら大変だと心配する気持ちの表れだったのでしょう。
 
 さて、茜には冷たい一方で、葵には好意を抱いている様子も随所で出てきます。
 真白と真黒が茜たちの家に招待された回がありますが、ここから真白が葵を気に入った描写が見られます。
 葵が作ったスキヤキに感動したのか、葵と真黒を交換したがったり、帰り際葵に抱きついたりしてますし。
 こうなると真白の本心が分かりにくくなりますが、葵に対しては友情を、茜に対しては恋心のようなものを抱いている、と見るのがいいのでしょうか。
 3巻にて、真黒が真白の気持ちを説明する部分が、無視できないヒントにはなるのですけどね。
 
 個人的には、ふたりの頭にはえているアホ毛(のようなもの)が気になって仕方ありません(笑)。

○その他気になるところなど

 他にも萌葱の兄・緑葉(みどりは)に片想いな真紅(しんく)の恋の行方も気になるところです。
 でも真紅は素直に好きという気持ちを出そうとしないんですよね。
 せっかくバレンタインチョコを作っても、萌葱経由で渡そうとしたり(しかも支離滅裂な言い訳つきでw)、何だかんだ言いながらも世話を焼いたり……っていわゆるツンデレキャラですか?(笑)

 一応続きものではありますけど、どの巻から読んでも同じように楽しめます。
 最近発売されたばかりの3巻から入るもよし、萌葱スペシャルのある2巻から読むもよし、素直に1巻からはじめるもよし。
 どの巻でも萌葱のフリーダム振りを堪能できますよ(笑)。

「兄妹始めました!」 1~3巻(まんがタイムきららコミックス)
著:愁☆一樹  出版社:芳文社 定価:本体819円+税

○参考ページ
 以下のアドレスにある「最新刊をちょい読み!」をクリックすると、本作の最新刊(現在では3巻)を少しだけ試し読みできます。

http://www.dokidokivisual.com/comics/book/index.php?cid=213
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