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『Recht~レヒト~』1巻(寺本薫:著/芳文社:刊)感想

 2008-02-05
 recht01.jpg

 淡い色遣いと、物憂げな表情の少女のイラストが印象的な表紙です。
 以下、感想などがありますので、興味とお時間のある方は「つづきを表示」をクリックしてください。
・好きになったきっかけ

 それはまんがタイムきらら公式サイトにある、単行本の試し読みコーナーがきっかけでした。
 試し読みするだけならタダですから(笑)。
 8ページでも充分にこの作品世界に惹き付けられていました。
 「これは買いだな!」と心に決めたのは言うまでもありません。 

 1巻通して読んでみると、やはり面白かった!
 久々に第一印象の直感が当たりました。
 以下、私が感じるこの作品の魅力や、好きなところなどをつらつらと。

・キャラがお気に入り

 主人公のカイは早く一人前になりたがっている、まだまだ子どもっぽいところもある少年。
 15歳。若いな。
 だからか、とても真っ直ぐで、正義感溢れ、熱血漢でもある。
 ただ、それが彼の憧れの職業、レヒトにとっては必ずしも向いていないらしいが……。

 そんなカイのパートナーとなるCS(カードセキュリティー)が、少女の形をしたアリス。
 彼女もとても素直で、(外見も性格も)可愛らしく、良いところばかり……でもないか。
 少しおっちょこちょいなところもあったりするし。
 マスターであるカイを気遣う心でいっぱいで、それがかえってカイにはうざったがられてもいるけれど。
 
 でも、カイは本当は獣型のCSが欲しくて仕方なかっただけに、最初のうちは少女型のアリスに失望してしまう。
 事あるごとに獣型のが良かった、とアリスが側にいるにもかかわらず不満を漏らすほど。
 アリスはそんなカイの無神経さにほんの少しだけ淋しい思いをしながらも、精一杯カイに尽くす。
 そんなアリスの気持ちが伝わったからか、カイも少しずつアリスを受け入れるようになる。

 脇を固めるキャラもまた個性派ぞろい。
 カイの上司である課長のリーは、一見やる気なさげなふりをしているが、どこか切れ者っぽい雰囲気。
 もっとも、普段は職場でもギャンブルに手を出しているのだが。

 先輩の女性、シオンはどこか奔放なところのある人。
 彼女のCS(名前はルルー)も人型で、獣耳としっぽのせいか、どことなく猫っぽい感じ。外見だけでなく、性格も。
 大人しいようでいて、お茶目なところもある(アリスがつけているリボンを引っ張ったり)。

 カイの兄もレヒトだが、カイよりも上のクラス。クールな雰囲気が漂う。良くも悪くも。
 捜査のためなら非情に徹する事も辞さないプロ精神を持ち合わせているあたり、情に流されがちなカイとは好対照を成すのが印象的。

 カイの父もレヒトで、回想シーンではカイと会話している場面があるものの、現在はどうなっているのかは不明。
単行本未収録の回(2巻以降収録?)では、既に故人らしい。
 カイがレヒトを志した理由には、父の存在も大きく関わっているはず。
 カイは父と父の仕事に憧れていたのだから。
 父の存在が、今後どうお話に関わるのかはまだ分からないが……。

 全体的にキャラクターが生き生きと描かれているのがとてもお気に入りだ。
 特にアリスの健気さと可愛らしさ(少しばかりおせっかいなのはご愛嬌)や、シオンさんからそこはかとなく漂う色気とか気風のよさとか(笑)。

・カイとアリスのやりとりもお気に入り

 先にも書いたが、はじめのうちはアリスの存在を否定的に捉えていたカイ。
 それでも健気にふるまうアリスがとても良い、と思った。
 一応第1話で、カイがアリスを気遣っている場面もあるのだけど。

 カイも次第にアリスをCSとして行動を共にする事を認めるようになるのだが、そんな二人のぎこちなくも、初々しいやりとりがとても好きだ。
 どこかこそばゆくもあるのはご愛嬌かな。

 1巻の終盤のお話では、マフィアのボスの娘の身代わりになったアリスが
(正義感に溢れる行動ゆえとはいえ)勝手な行動をとり、銃で撃たれそうになる寸前でカイに呼び戻されて助かったのだが、実はこの時捜査が最優先でアリスの無事は二の次だった。
 
 捜査を優先すればアリスは破壊されてしまう。かと言ってアリスの無事を優先すれば、カイの昇進はなくなるかもしれない。
 迷いに迷ったカイだが、アリスの無事を優先した。
 このエピソードで、カイがアリスをかけがえの無いパートナーと認めた事を、読者に強く印象付ける事に成功したと思う。

 その直後のシーンも、個人的には印象に残った。
無事だったアリスにすがりつくカイは、泣いているようにも見える。
だがその直後、いつものように怒鳴って注意するのだけど。
怒鳴ったのは、照れ隠しの意味もあったのかな。
 
・他にも印象的な場面

 パーツショップの店員である少年が、自分のCSのできの悪さに腹を立て、手ひどく扱う場面に関する感想。
 
 カイもアリスを疎ましく思っていながら、少年のCSに対する仕打ちや言葉に我慢がならず、とっさに少年の顔を殴ってしまう。
 そこへ少年のCSが彼をかばうように現れる。
 ひどい目に合わされているのに。それでも健気にマスターを守ろうとする場面もまた、印象的だ。

 この場面の前後に出てくるアリスの言葉もまた然り。
 「必要とされないことこそが CSには一番悲しい事だから」
 「お前なんかもういらないって 捨てられたくないから」
 「カイが欲しいCSにはなれないけれど 精一杯努力しますから」

 ひどい目にあってもマスターを守ろうとしたCSと、アリスの健気な言葉。
 これらがカイのかたくなな心を、かなり和らげたのだろう。
 カイもアリスの存在を受け入れていったのだから。
こちらの方が、アリスを寸前で助け出したお話よりも先で、順序が前後するが紹介させてもらった。

・先が気になる展開もお気に入り

 基本的には主人公のカイの成長物語であり、カイとアリスの交流の深化もテーマなのだろう。
 そこに、カイをとりまくレヒトの人達の様々な思惑が絡み合う……ということになるのだろうか。
 ありていに言えば巨大組織内に渦巻く陰謀もの、というところか。
 これらのテーマが折り重なって、読み応えのあるお話となっているのが秀逸だ。
 今後どのように話が進んでゆくのか、非常に楽しみな作品である。

○以下のページで試し読みができます。
 Recht ~レヒト~ 第1巻

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