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『三者三葉』8巻(荒井チェリー:著、まんがタイムKRコミックス・芳文社)感想

 2010-10-27
 今日は「三者三葉」8巻(荒井チェリー先生:まんがタイムKRコミックス)の発売日。買った&読んだ。


 作品紹介ページへ(試し読みコーナーへのリンクもあり)
 三者三葉8巻 : まんがタイムきらら - 作品紹介ページ - まんがタイムきららWeb


 「まんがタイムきらら」で既に毎回読んでいたのだが、まとめて読み返してみても面白い。笑える。
 それに加えて、この8巻では4名のゲスト(石見翔子先生、湖西晶先生、真田一輝先生、ざら先生)のイラスト・漫画も収録されていて(個人的にはどの作家さんも好きなので)、更に嬉しくも楽しいというお得な巻になっている。
 
 この巻に限らず、どうして面白いと思うのだろうとつらつら考えてみた。
 基本的にどのキャラも何かしらの笑いを生み出すから、というのがあるだろうか。
 メインキャラの3人(小田切双葉、葉山照、西川葉子さま)はもちろん、その周辺のキャラたちも愉快だ。
 愉快とはいえ、キャラによって笑いの性質は異なっていて、どちらかというと(腹)黒いというか、えげつないともとれるものが多いだろうか。
 照ちゃん、葉子さま、山路、薗部さんあたりはこの黒い系になるかな。人の心を容赦なくえぐったり、傷に塩を揉み込むようなことを平気で言ったり行ったりするから。それもちゃんと意識しながら。
 ただ、不思議と嫌な気持ちになることは無く、普通に笑えるのが救いであり、この作品の良さだと思う。
 
 一方、双葉、辻兄妹、近藤さん、葉子さまの父あたりは天然系の笑いを生んでいるように思う。
 こちらは先のキャラたちと異なり、人を傷つけることを意識して言うことで笑いを生むキャラではない。
 大体においては本人たちの無自覚の言動が自然と笑いを生んでいる。こちらは素直に楽しめる。
 
 こうしてみると、えげつない系の笑いと天然系の笑いのバランスが取れていることが、この作品の魅力であり、自分が好きな理由なのかなと思った。

 もちろんそれ以外にも切れがあり、テンポの良いギャグも登場するのも好きなところ。

 そして最近では、人情話的な要素も加わり作品に深みが出てきたのも、更に好きになる理由なのかもしれない。
 その最たる例が、元お嬢様の葉子さまと辻小芽の心の距離が近づいているエピソード。
 葉子さまは元お嬢様ということもあってか、近づきがたい雰囲気がある。
 でも同じクラスの小芽は、そんな葉子さまと友達になろうとしている。
 初めのうちこそ小芽の努力は空回り気味だったけど、偶然とはいえ、体育の時間一緒にバレーボールの練習をする。
 そのことについて、葉子さまもどこか感激気味でもある場面がこの8巻には収められているのだ。

 これまでは徹底してしんみりしたお話は除外されていた感じのするこの作品だが、少しずつ変わりつつある。
 これを良い変化と見て歓迎するか、ドライさが薄れることを懸念するかはその人次第。
 私は(先にも書いたように)作品に深みが出ると見て歓迎したい。

 ところで、4名のゲスト作家のイラスト、漫画が載っているのに、そのことが帯では全く触れられていないのはどうしてだろう?
 それぞれの作家さんのファンも取り込めるいいチャンスなのに(これは担当編集さんの判断ミスかな……?)。

 ちなみに8巻での個人的に一番好きな場面は、葉子さまが山路をビンタする場面。
 葉子さまの苗字を覚えてない一芽に激怒してまくし立てる山路に、葉子さまが「お黙り!」とビンタするこの場面は実にテンポも切れ味も良くて、雑誌掲載時にも笑った覚えがあるが、今日単行本を読み返しても笑ってしまうほど。

 笑いを生めるキャラがたくさんいるだけに、まだまだこのテンション、質の高さを保ったまま連載可能だと思うので、10巻といわずずっと続いてほしい作品だ。
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